気温が下がる秋から冬にかけて、…
愛犬の目元が赤茶色に…?『涙やけ・目やに』の正体と今すぐできるケア
「最近、愛犬の目やにが増えてきた気がする」
「目元の毛が赤茶色に染まってきた」
愛犬と暮らす飼い主様からこのようなご相談をいただくことがよくあります。犬の目やにや涙やけには個人差が多く、季節や加齢によって変化することもしばしば。原因を正しく知り、負担の少ない目元のお手入れを習慣にすることが大切です。
なぜ目やにや涙やけが起こるのか?
犬の「目やに」は、目の古い角質や炎症物、ホコリ、古くなった涙の成分が固まったものです。朝起きた際などに透明~赤茶色の目やにが少し付いているのは自然な現象なので問題ありませんが、急に量が増えたり普段と違う色に変わったりした場合は注意する必要があります。
「涙やけ」は、目からあふれ出た涙に含まれる天然の成分が、空気や光に触れて赤茶色っぽく変化し、目元の毛を染めてしまう現象を指します。涙が多いと涙やけも起こりやすくなります。
犬で目やにや涙が出やすい原因
犬の目は、涙のうるおいによってきれいに保たれています。しかし身体の構造や加齢による変化により、涙を作ったり外へ流したりする働きのバランスが少し崩れてしまっていることがあります。
1. 涙の量とうるおいのバランスが崩れている変化
犬種や年齢によって涙の分泌量が少なかったり、涙の蒸発を防ぐ脂分が十分に出なかったりするために目が乾きやすいことがあります。するとゴミを洗い流す力が落ちることで目やにが増えたり、目の表面への刺激が多くなることで逆に涙の量が増えたりしてしまいます。
2.目への刺激が多い
犬は目の周りに毛が生えているので、毛の長さや瞼の構造によっては目の中に毛が入ってしまいやすいです。毛が直接目の表面への刺激になったり、毛と一緒にゴミが目の中に入ってしまったりすると目やにや涙の原因になります。
他にも、人と同じように花粉の刺激により目やにが増えてしまう子もいます。季節による変化がないかも注目して見てあげましょう。
3. 涙の通り道が狭い
目で作られた涙の多くは、目の内側から鼻へと涙を流す細い通り道を通って流れることで目からあふれ出ないようになっています。しかし犬種によっては生まれつきこの通り道が狭く、涙がスムーズに流れにくいことがあります。炎症物が増えたり涙の粘り気があったりといった変化によって急に流れにくくなることもあります。涙が鼻へ抜けにくくなると、目からあふれ出た涙が目元の毛に流れて付着し、涙やけの原因となります。
4. 目周りの形や筋力の低下
顔の形によっては目頭の瞼が目に当たりやすく、それが刺激となって涙の原因となることがあります。また目が大きく出ている犬種ではお部屋のホコリや小さなゴミが目に入りやすくなります。加齢により目周りの筋肉が落ちることもまぶたの閉じ方や密着度が変わって、ゴミが目に入りやすくなったり目が乾いたりして目やにや涙の原因になります。
目やにや涙が多く付着している状態が続くと、湿った状態が続くことで目元の皮膚がとてもデリケートになり、トラブルが起こりやすくなってしまいます。こまめなお手入れで汚れを拭き取り、清潔な状態を保つことが大切です。
自宅でできる愛犬の正しい目元ケア
愛犬の目元を清潔で健やかに保つために、ご自宅で今日からできるやさしいケア手順をご紹介します。
ケアに必要なアイテム
- ぬるま湯(人肌程度のあたたかさ)
- 精製水またはペット用の目元クレンジング液(目元用洗浄液)
- 柔らかいコットンやガーゼ(繊維の粗いティッシュや硬いタオルは避ける)
ステップ1:ぬるま湯で固まった汚れを浮かす
カピカピに乾燥して固まった目やにを無理に引っ張ると、皮膚や毛を傷つけてしまいます。ぬるま湯で湿らせたコットンを目元に数秒間そっとあて、目やにをやわらかくふやかしてから拭き取りましょう。
ステップ2:上から下、内側から外側へやさしく拭く
強くこすらず、目のふちや毛並みに沿って優しく滑らせるように拭き取ります。拭き取った汚れを他の部分に広げてしまわないよう、一度使ったコットンの面は再利用せず、常にきれいな面を使って清潔に仕上げます。赤みがないかなどの確認も欠かさずに。
ステップ3:しっかりと水分を拭き取る
涙やけ対策で最も重要なのは「濡れた状態を放置しないこと」です。ケアが終わったら、乾いた清潔なコットンなどでしっかりと水分を吸い取り、毛や皮膚を乾いた状態に保ちましょう。
目元ケアを行う際の注意点
愛犬のすこやかな目元を守るため、お手入れの際は以下の点に気をつけましょう。
- 人間用の化粧水や薬品を使用しない
人間用のスキンケア用品や目薬の使用は、犬の皮膚や目にとって刺激が強すぎる場合があります。使用する場合は必ずペット専用として作られた、目元に使用できると書かれた製品を使用してください。 - 拭くときは力を入れすぎない
目の周りの皮膚は非常に薄くデリケートです。ゴシゴシ擦ると皮膚を傷め、赤みや肌トラブルの原因になります。 - 異変を感じたら獣医師に相談する
目やにの色が黄色や緑色に濁っている、目を開けづらそうにしょぼしょぼしている、頻繁に目を気にして擦っているなどの様子が見られる場合は、病気が隠れている可能性もあります。早めに動物病院を受診してください。
毎日のスキンシップで愛犬の快適な目元をキープ
目やにや涙やけは自然なことですが、飼い主様のこまめな確認とやさしいお手入れによってより快適に支えてあげることができます。
毎日のスキンシップのついでに目元の様子を確認し、汚れをためない清潔な環境を整えてあげましょう。愛犬がいつまでもすっきりとした目元で快適に過ごせるよう、日々のお手入れを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
