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シニア犬の「後ろ足の震え」は年のせい?愛犬のスムーズな歩みと散歩を楽しむために今すぐできること

愛犬との散歩中、信号待ちでふと足元を見ると、愛犬の後ろ足がプルプルと小刻みに震えている。 ご飯を食べている時、踏ん張っている後ろ足が頼りなさそうに震えている

そんな姿を見て、「うちの子も歳をとったなあ」と少し寂しい気持ちになったり、「どこか痛いのではないか?」と不安になったりしたことはありませんか?

シニア期(一般的に7歳〜)に入ると、外見の変化だけでなく、体の内部でも様々な変化が起こります。特に「後ろ足の震え」は多くの飼い主様が直面する悩みの一つです。 「もう歳だから仕方がない」と諦めてしまうのはまだ早いです。その震えの原因を正しく理解し適切なケアを行うことで、愛犬の足腰の健康を維持し、元気に歩ける期間を延ばことは十分に可能です。

今回は、動物の健康をサポートするミネルヴァコーポレーションが、シニア犬の後ろ足が震える原因と、スムーズな歩行を維持するために「今すぐお家でできること」について詳しく解説します。

 

その震え、本当に「年のせい」だけ?考えられる主な3つの原因

犬の後ろ足が震える理由は一つではありません。寒さや恐怖といった一時的なものを除き、シニア犬で頻繁に見られる震えには、主に「筋力」「関節」「神経」の3つが関係していることが多いです。

1. 筋力の低下(サルコペニア)

最も一般的な原因の一つです。加齢とともに筋肉量が減少し、筋力が低下する現象を「サルコペニア」と呼びます。 犬の体重の約7割は前足で支えられていますが、後ろ足は体重の3割を支えると共に体を前に押し出すエンジンの役割担っています。従って後ろ足の筋肉(特にお尻や太ももの筋肉)が落ちてくると、自分の体重を支え続けることが辛くなり、プルプルと震えが生じたり歩行が辛くなったりします。 「散歩に行きたがらない」「段差を嫌がる」といったサインも同時に見られることが多いです。

2. 関節の違和感やこわばり

長年使い続けてきた関節は、軟骨がすり減ったり、動きがスムーズでなくなったりします。 膝関節や股関節に違和感や慢性的な不快感があると、犬はその患部をかばうような立ち方をします。その結果、不自然な姿勢で筋肉に過度な負担がかかって震えにつながることがあります。 立ち上がる時に時間がかかる、歩き始めがぎこちない場合は、関節の健康状態を気にかける必要があります。

3. 神経系の伝達トラブル

背骨や腰を通る神経の伝達が、加齢によりスムーズにいかなくなることがあります。脳からの「立つ」「踏ん張る」という指令が足先にうまく伝わらない、あるいは足先からの感覚が鈍くなることで、バランスを取るのが難しくなり震えが起こります。 足の甲で地面に立つ(ナックリング)などの症状が見られる場合は、早めに獣医師に相談することが大切です。

 

注意!「様子見」してはいけない震えもあります

多くの震えは加齢による自然な変化ですが、中には緊急性が高い病気が隠れていることもあります。以下の様子が見られる場合は、自己判断せず、すぐに動物病院を受診してください。

  • 震えが止まらず、どんどん強くなる
  • 「キャン」と鳴くなど、明らかな痛みを伴っている
  • 食欲がない、元気がない、嘔吐や下痢がある
  • 片足だけを完全に上げている
  • 触られるのを極端に嫌がる

 

愛犬の「歩く喜び」を守るために!今すぐできる3つのこと

「筋力の低下」や「関節の健康維持」などは、日々のケアでサポートすることができます。愛犬が一日でも長く、自分の足で散歩を楽しめるよう、今日からの3つのことを始めてみましょう。

1. 【環境】フローリング対策は「必須」です

シニア犬にとって、ツルツル滑るフローリングは天敵です。 滑る床の上で立ったり歩いたりすることは、スケートリンクの上にいるようなものです。転ばないように常に体に余計な力を入れ続けなければならず、筋肉と関節に大きな負担をかけ震えを悪化させる原因になります。

【今すぐできるアクション】

  • 滑り止めマットを敷く: 愛犬が主に過ごす場所や動線には、コルクマットや洗えるタイルカーペットを敷きましょう。
  • 足裏の毛をカットする: 肉球の間の毛が伸びていると滑りやすくなります。こまめにカットするか、滑り止め用の肉球クリームなどを活用しましょう。

これだけで、愛犬の立ち姿が安定し、震えが軽減されることも珍しくありません。

2. 【運動】「安静」にしすぎない!無理のない「筋トレ散歩」

「足が震えているから、散歩は控えたほうがいいのかな?」と心配になる飼い主様もいらっしゃいますが、完全に運動をやめてしまうと、筋力はあっという間に衰え、関節も固まってしまいます。 大切なのは「やめる」ことではなく、「質を変える」ことです。

【シニア犬におすすめの運動法】

  • 回数を増やして時間を短く: 長時間の散歩で疲れさせるのではなく、体に負担が出ない短時間の散歩を1日2〜3回行います
  • 平坦な道を選ぶ: 急な坂道や階段は避け、足への衝撃が少ない芝生や土の上などの平坦なコースを選びます。
  • ゆっくり歩く: 早歩きよりも、ゆっくり一歩一歩踏みしめて歩くほうが、インナーマッスルを使い、後ろ足のトレーニングになります。

※痛みがある場合は無理をさせず、獣医師の指示に従ってください。

3. 【栄養】食事とサプリメントで「内側」からサポート

筋肉の材料となる「タンパク質」と、関節の健康を維持する「栄養素」を意識的に摂取させることも重要です。

シニア用フードはカロリーが抑えられているものが多いですが、筋肉を維持するための良質なタンパク質は成犬以上に必要です。消化吸収の良いフードを選んであげましょう。

また、食事だけでは補いきれない成分については、サプリメントの活用が非常に有効です。

【注目したい成分】

  • 筋肉の健康維持に: BCAA(分岐鎖アミノ酸)などのアミノ酸類。
  • 関節の健康維持に: グルコサミン、コンドロイチン、コラーゲン、プロテオグリカンなど。また、シニア期の健康全般をサポートする抗酸化成分(ビタミンEなど)もおすすめです。

ミネルヴァコーポレーションでは、世界中の獣医師から評価されている製品や、シニア犬のQOL(生活の質)を維持するためのサプリメントを多数取り扱っています。液体タイプや美味しいチュアブルタイプなど、薬を飲むのが苦手な子でも続けやすい形状のものを選ぶのがポイントです。

 

スキンシップを兼ねた「マッサージ」も効果的

1日の終わりに、頑張った愛犬の体を優しくマッサージしてあげるのもおすすめです。 特別な技術は必要ありません。愛犬がリラックスしている時に、太ももや腰周りを、手のひら全体を使ってゆっくりと撫でさすってあげてください。

血行が良くなることで筋肉のこわばりが和らぐだけでなく、「ここを触ると気持ちよさそう」「今日は少し硬いかな?」といった日々の変化に気づきやすくなります。飼い主様の温かい手によるケアは、何よりの精神的な安定剤(オキシトシンの分泌)となり、愛犬の生きる活力になります。

 

まとめ:震えは「もっとケアして」のサイン。一緒に歳を重ねる幸せを

シニア犬の「後ろ足の震え」について、原因と対策をご紹介しました。

  1. 環境の見直し: 滑らない床にして負担を減らす。
  2. 適切な運動: 無理のない範囲で筋肉を使い続ける。
  3. 栄養補給: サプリメントなどで体の中から健康を維持する。

後ろ足の震えは、愛犬からの「お母さん(お父さん)、ちょっとサポートしてね」というサインです。 確かに若い頃と同じようには走れないかもしれません。しかし適切なケアを行うことで、足腰の健康を保って穏やかなシニアライフを長く楽しむことできます。

「老い」をネガティブに捉えず、手をかけてあげられる喜びを感じながら、一日一日を大切に過ごしてください。 私たちミネルヴァコーポレーションは、確かな品質の製品を通じて、愛犬とご家族の笑顔あふれる毎日を応援し続けます。愛犬の健康について気になることがあれば、かかりつけの獣医師にご相談の上、ぜひ私たちの製品も選択肢の一つとしてご検討ください。

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